'14年9月度 大観山/FONT>


2014年9月分
  文・写真/ホロッホー78

自宅玄関を出てバイク置き場へ歩き出したら地面が しっとり濡れていた。ついさっきまで軽く降っていたらしい。空を振り仰ぐと・・・なかなか怪しい気配で一面覆われている。雨レーダーを覗いたら降っているとこは少なくて強くもない。
踵を返すのは止めておこう。
第三京浜への流入車線はいつも混雑しているのに今日は空いている。垂れこめる空とは裏腹に風通しよく本線へアプローチ。幸先は良いな。

「おはよう!」

参加者情報によると今日はヤマハが大観山でイベントをやるそうな。空は目尻に滴を溜めているが泣き出すまではまだ充分時間がありそうだ。とは言え、高をくくれるほどの材料は乏しい。

移動時間圧縮を是として高速道路を繋ぎ一気に山懐へ。
トーヨータイヤからマツダへ看板を掛け換えたラウンジが見下ろす駐車場はバイクで賑わっていた。やや慎ましやかに展示されているのにMTシリーズは注目度が高く、

「何はともあれ観ておこう。」「せっかくだから触っておこう。」

と人々の姿が絶えない。跨れはするが残念ながら試乗は やってなさそうな雰囲気。

MT-07とMT-09を見比べてまず気付いたのはクラッチカバーの突き出し量。人によってMT-09の方は特に足着きの時 邪魔と感じるかもしれない。

両車のシート形状は印象深かった。近代・現代オンロード・スポーツ車のシートは着座位置を前後左右へ広く動かせるよう造形されているそうだが、このMTシリーズは特に前方へ、それこそオフロード車のように腰を前で積極的に使うスタイルを取れそうだった。
MT-07の実車を間近に見て驚いたのは250サイズと見紛うコンパクトさ。跨ってもルックスそのままの軽い質量感は まるで400クラスのオフロード車並み。
オフロード車は細かく回り込むオンロード・ワインディングが意外と得意で、オンロード・スポーツ車を小突き回せる場面が少なくない。しかし、ストレートが ある程度長い区間があるとオンロード・スポーツ車にパワーで巻き返されてしまう。
このMT-07はオフ車の旋回時の強みにパワーを付け加えた、良いとこ取りのパッケージなんじゃないかと予感させた。

目とお腹の保養を済ませたら山肌の手招きに飛び込もう。

身体を叩く風は よく冷えていて冬の装備でちょうどいいほど。青空が望めない代わりに路面はドライコンディションに恵まれた。流れは前走車を抜けるポイントさえ現れれば快調な波に乗れた。

ワインディングの中央線は黄色実線が延々と続いてたり白い破線が配分されていたり、その土地によって考え方が違うのが見て取れる。
抜き方は仁義を押さえておくのが”粋”と言うもの。気を付けたい。


ひとつ言えること。
先頭で出たはずなのに合流地点で最後に着くのは”粋”ではない。ワームホールでワープしたってことにしといてください。むぐぐ。

それでは今回は この辺で。