三菱 
零式艦上戦闘機 32型 

童友社 1/100スケール零戦22型改造
製作・文:政府開発援助

1.零戦32型について
 海軍零式艦上戦闘機32型は、速度と高々度性能の向上を目的として零戦21型を改修した機体である。発動機を栄21型に換装したことに伴いカウリングが再設計された。また、外観上の特徴である角形に整形された主翼端は、零戦21型の折り畳み機構を簡略化する目的で採用されたものである。これらの改修により若干の速度向上と横転性能の改善が認められたものの、発動機の燃費増大と燃料搭載量の減少によって航続距離が大幅に短くなった結果、短期間の生産に止まっている。
 現存する機体は少なく、国内では名古屋国際空港ビルに展示されている。

2.キットについて
 史実的には零戦21型の改修型なのですが、後続の零戦22型の方が形状の類似点が多いことから、童友社「翼コレクション」の零戦22型をベースに製作しました。同キットはランナー状態で精緻な塗装が施されたもので、2009年頃ブラインドボックス状態で販売されていました。

3.製作と塗装について
 零戦22型からの変更点として、主翼端の切り詰めと補助翼端分割線や垂直尾翼修正タブの凹モールド位置変更が挙げられます。零戦32型には存在する補助翼のタブが零戦22型には無いので、この部分を再現する為に同じ「翼コレクション」の零戦21型から主翼上面の部品を流用しました。それ以外はピトー管を伸ばしランナーで追加した位でほぼキットのまま組んでいます。
 当初は手を加えた部分のみのリタッチで完成できないかと考えていましたが、結局ほぼ全塗装しています。機体はクレオスの灰緑色、カウリングはカウリング色、コクピット周りは機体内部色(三菱系)を使用(全て筆塗り)。プロペラはそのまま使用しました。タミヤのスミ入れ塗料のグレーとブラックを適当にブレンドしたものでスミ入れを行っています。マーキングは今回インクジェットプリンタを用いてデカールを自作し、「報國号」を再現しました。仕上げのクリアーは納入直後を想定して半光沢を使用しましたが、かなり光沢に近くなってしまいました。
前方より
 
後方より


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